いわき市で大型の不用品や粗大ゴミを処分するには、自治体のルールに沿った方法を取る必要があります。
本記事では、それぞれの方法の具体的な手順や費用、注意点について詳しく解説します。一般家庭の方がこの記事を読むことで、自治体サービスと民間業者それぞれのメリットを理解し、状況に応じた最適な処分方法を選択できるようになるでしょう。
不用品回収スタッフいわき市で不用品を処分する方法
いわき市における「粗大ゴミ(大型ごみ)」とは、一辺の長さが60cm以上180cm未満、または重さ10kg以上50kg未満のもの、またはいわき市が指定する特定品目(電子レンジ、ファンヒーター、グリル付きガステーブル、チャイルドシート)を指します。
一般家庭から出る大型家具や家電がこれに該当し、粗大ゴミは可燃性・不燃性に区別されています。以下では戸別回収・自己搬入・不用品回収業者への依頼という3つの方法について順に説明します。それぞれ手続きや費用が異なりますので、特徴を把握してご自身に合った方法を選びましょう。
- 戸別回収(行政による有料収集)を利用する
- 市指定施設へ自分で持ち込む(自己搬入)
- 市から許可を受けた不用品回収業者に依頼する
戸別回収を利用する
戸別回収とは、事前に市役所に申し込みをしておけば、指定日に自宅前や決められた集積所に出した粗大ゴミを、市の収集車が回収してくれるサービスです。
いわき市では定期的な粗大ゴミ収集日がない代わりにこの戸別回収制度が設けられており、有料ではありますが比較的安価な費用で行政に処分を依頼できます。まずは戸別回収の流れと注意点を確認しましょう。
料金は上記のとおり1点あたり数百~1,500円程度と安価で、申し込みから処分まで基本的に自宅周りで完結する手軽さが魅力です。自分で運べない大型家具も、市の職員が収集場所まで取りに来てくれるため助かります。
ただし収集日程は市側の指定に従う必要があり、引っ越し繁忙期などは予約が混み合って希望日に取れない場合もあります。また一度に大量の粗大ゴミを出す場合は戸別回収では対応しきれないこともありますので、その際は次に説明する自己搬入や民間業者の利用も検討しましょう。
自己搬入する
自己搬入(持ち込み)とは、粗大ゴミを自分で市の指定処理施設まで運び込んで処分する方法です。自家用車やレンタカーに不用品を積み込んで直接搬入するため、ある程度の労力は伴いますが、市の戸別回収よりも早く処分できる・日時の自由度があるといった利点があります。
また処理手数料も重量制で比較的割安です(後述)。いわき市の場合、粗大ゴミの種類(可燃か不燃か)によって搬入先の施設が異なる点に注意が必要です。
搬入先となる主な処理施設
可燃性粗大ゴミ: いわき市平地区方面の「北部清掃センター」またはいわき市泉町方面の「南部清掃センター」で受け入れています。どちらも受付時間は月~土曜日の8:30~11:30、13:00~16:30で、日曜・祝日は休場(祝日開場の場合もあるので要確認)です。連絡先は北部清掃センター(電話0246-34-2301)、南部清掃センター(電話0246-56-7963)となっています。処理料金は「10kgにつき100円」で、車両ごとに搬入物の重量を計量して算出されます。
不燃性粗大ゴミ: 小名浜地区にある「クリンピーの丘」(いわき市山田町)という施設で受け入れています。受付時間は月~土曜日の8:30~11:30、13:00~16:30(日曜・祝日は休み、水曜が祝日の場合は開場)となっています。連絡先はクリンピーの丘(電話0246-63-6216)です。料金体系は同様に10kgあたり100円です。
施設によってはメンテナンスなどで一時的に受け入れを休止している場合もあるため、持ち込む前に一度電話で受入状況を確認しておくことが推奨されています。北部・南部清掃センターでは焼却炉の点検等で可燃粗大ゴミの受け入れを休止するケースがあるため注意しましょう。またクリンピーの丘は毎週水曜日が市の小型家電・金属類の収集日と重なり持ち込みが大変混雑する傾向があるため、可能であれば水曜を避けて他の曜日に搬入するのがおすすめです。
自己搬入の手順と注意点
粗大ゴミの種類を確認: 自分が処分したい不用品が可燃物か不燃物かを判断します。素材や構造によって分からない場合は市の分別早見表で確認しましょう。種類によって搬入先(清掃センターかクリンピーの丘か)が違うため重要です。
事前連絡・必要書類の準備: 清掃センターに持ち込む場合は事前に電話で受入の可否を問い合わせます。クリンピーの丘に持ち込む場合は予約不要ですが、念のため施設の休開場日を市HP等で確認すると安心です。
また、自己搬入できるのはいわき市内で発生したごみのみですので、市外ナンバーの車で運ぶ場合などは運転免許証など住所が確認できる身分証を持参しましょう。業者に依頼されたごみを持ち込むことはできませんので、自宅の不用品のみを積んでください。必要に応じて印鑑や申請書類が求められる場合もあるため、市の案内に従って準備します(詳細は施設窓口で案内あり)。
分別・積み込み: 搬入前に家庭ごみと同様の分別ルールに従って、不用品を可燃・不燃など種類別に仕分けておきます。複数の種類が混ざったままだと受け付けてもらえない場合があります。また袋詰めが必要な小物類は透明・半透明袋にまとめ、市指定袋の規格外の大型ごみはむき出しのままでも問題ありません。車には落下防止のロープ等でしっかり固定して積み込み、運搬中の飛散や事故に注意しましょう。
施設へ持ち込み・処理料金支払い: 各施設の受付時間内に搬入先へ車両ごと行き、係員の指示に従って計量・荷下ろしします。到着したらまず入口で受付を済ませ、車ごと台貫(計量器)に乗って重さを量ります。
廃棄物を指定場所に自分で降ろした後、再度空車重量を計量して総重量から差し引いた分の重量に応じた手数料(10kg毎100円)を支払います。
料金支払い後は受領証や領収書を受け取り終了となります。なお、荷下ろし作業は基本的に持ち込んだ本人が行う決まりです。重量物の搬出入には十分気を付け、必要に応じて複数人で運ぶか、事前に解体して一人でも降ろせる大きさにしておくと安全です。
不用品回収スタッフ不用品回収を依頼する
行政サービスを利用する方法に対し、民間の不用品回収業者に処分を依頼するという選択肢もあります。いわき市には市から許可を受けた一般廃棄物収集運搬業者が複数あり、市で収集できないものや大量のごみの処分を依頼できます。
行政の戸別回収や自己搬入に比べると費用は割高になる傾向がありますが、その分手続きや作業の手間が大幅に軽減され、即日対応など利便性が高いのが特徴です。ここでは、不用品回収業者を利用するメリットと依頼時のポイントを紹介します。
- 即日・柔軟な対応: 役所の開庁時間や収集日に縛られず、最短で当日中の回収も可能。
- 搬出作業をすべて代行: 重い家具や大型家電の搬出をスタッフがすべて行ってくれる。
- 市で収集不可の品も処分可能: 家電リサイクル法対象品や危険物など、市で収集できないものも回収可能。
- 費用面も柔軟: 見積もり無料のところがほとんどで、積み放題プランなどもある。
不用品回収業者を利用すればスピーディーかつ手間いらずで粗大ゴミを片付けることができます。ただし依頼にあたっては、必ずいわき市の許可を受けた正規の業者に頼むことが重要です。
なかには「無料回収」などと謳ってトラックで巡回し、後から高額な処理料を請求したり不法投棄したりする悪質な無許可業者も存在します。いわき市役所でも「無料回収」ののぼりやチラシで営業する業者には注意喚起を行っています。
信頼できる業者か見極めるため、市の公式HPに掲載されている一般廃棄物収集運搬許可業者リストを確認したり、業者のWebサイトで許可番号の表記をチェックしたりしましょう。
いわき市で粗大ゴミとして収集しないもの
いわき市の自治体収集では取り扱ってもらえないゴミの種類について解説します。「粗大ゴミのように見えるが市では収集できないもの」「そもそも家庭ごみとして出せないもの」がいくつかありますので、誤って申込みして断られることのないよう把握しておきましょう。
- 家電リサイクル法対象品目: テレビ、エアコン、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機。
- パソコン類: PCリサイクル法に基づきメーカー回収が必要。
- 危険物・処理困難物: ガスボンベ、燃料、塗料、自動車部品(タイヤ・バッテリー等)、ピアノ、耐火金庫、コンクリート塊など。
- 大量の一時廃棄物: 引っ越しや大掃除で出た一時的に大量のゴミ(通常の家庭ごみ収集では対応不可)。
- 事業所から出るごみ: 会社やお店など営業活動に伴って出るごみ。
法律で専門処理が定められたもの(家電・PC・車両等)、自治体設備で処理困難なもの(危険物・重量物等)、通常枠を超える大量ごみ、家庭ごみではない事業ごみが該当します。これらに該当する不用品は、最初から自治体以外の方法(販売店や許可業者への依頼など)で処分するようにしましょう。
不用品回収スタッフいわき市の自治体のごみ収集と不用品回収の違い
最後に、これまで説明してきた自治体(いわき市)による粗大ゴミ処分方法と民間の不用品回収業者による処分の違いを整理します。それぞれメリット・デメリットがありますので、状況に応じて使い分けると良いでしょう。
| 比較項目 | 自治体サービス(戸別回収・自己搬入) | 民間不用品回収業者 |
|---|---|---|
| 費用 | 安価(戸別回収520円~、自己搬入10kg/100円) | 割高になる傾向があるが、サービス内容(手間軽減、即日対応)に見合う。 |
| 手間・労力 | 手続きや搬出作業を自分で行う必要があり、負担が大きい。 | 電話一本で自宅まで来て回収作業まで全て代行してくれるため、圧倒的に楽。 |
| 処理スピード | 予約制で数日~数週間待ちの可能性あり。自己搬入も受付時間内に限られる。 | 最短即日や翌日など迅速な対応が可能。週末や夜間対応の業者もある。 |
| 対応品目・量 | 家電4品目や危険物、大量ごみなど制限が多い。 | 基本的にどんな品でも回収可能(法令上の例外を除く)。大量の不用品も一度に処理可能。 |
| 安心感・信頼性 | 公的な安心感がある。 | 必ず市の許可を持つ正規の業者を選べば信頼できる。 |
いわき市における自治体のごみ収集と民間の不用品回収サービスの違いを比較しました。「費用を最優先して安く処分したい」「手間をかけても自分でできる」という場合は自治体サービスを、「多少費用がかかってもいいから早く確実に片付けたい」「大きすぎて自分では無理」といった場合は民間業者を選ぶのが目安となります。
福島不用品回収センターは、即日対応可能・良心的な料金設定といった強みを持つ許可業者ですので、いわき市で不用品処分にお困りの際はぜひ一度ご相談ください。自治体と民間サービスを上手に使い分けて、粗大ゴミを正しく賢く処分しましょう!









